10年を前に
今は真夜中深夜の1時
耳の中を Jeff Beck が通り抜ける
美しいストリングス
静かなる騒音
NADIA
RADIO HEAD
知らなかった音が拾えた悲しみに似た喜び
果てしなく
ノイズが僕に響き渡る
あぁ、目の前には10年
なにも学べなくて
なにもなかった10年
タイプライト
カタカタと
誰も救えなかった10年
流れた時間
美しく消えたもの、モノ、コト
どこにもいけなかったモノとコト
どこにもサプライズもなかった
願った場所はあったのかな?
答えなんてどこにもない
愛する人にパンケーキを焼く
精一杯
それだけ
「美味しい」
・・・と
それだけを言ってほしくて
だからパン・ケーキを僕は焼く
ただひたすらに
懸命に
それしか出来ない
「愛してる」
ただ、それだけ
言葉はコトバ
だからパンケーキを焼く
僕はパンケーキを焼く
・・・
10年が経つ
あの日からの
僕は
死にたくなっても
僕は生きると決めた